スペイン旅行3(タンジェ,マラガ)

この文章は,2003年3月から4月にかけてスペインを旅行したときの記録です。もし料金の数字の前に空白などがある場合は,ユーロの記号が表示されていません。


4月1日(火)

セビーリャのペンションを出て,最初に来たバスターミナルからアルヘシラス行きのバスに乗って行きました。Comes社のバスで料金は一人€ 13.75です。アルヘシラスのバスターミナルは会社ごとに別の場所にあるので,少し面倒です。

フェリー乗り場で乗船チケット(一人€ 23.30)を買いましたが,乗り場はタンジェ行きとセウタ行きで分かれています。少しの差で出発時刻に間に合わなかったので,約2時間後の同じ会社のフェリーを待ちました。フェリー内は多少揺れますが,飛行機に比べると広くて快適でした。

タンジェ〔モロッコ〕(第6泊目)

タンジェに着き,船を下りると早速「自称ガイド」と呼ばれる人が多数私たちに近寄ってきました。結局このときはその中の一人に付いていきました。後から聞くとこの人は英語,フランス語,スペイン語,ポルトガル語が話せるとのこと。フェリー乗り場からホテルまで行くまでもタクシーに乗らないかという人も多数近づいてきましたが,歩いていきました。私たちは安いホテルを「自称ガイド」に言ったのですが,結局5人で€ 50のホテルになりました。久しぶりにバス・トイレ付きの部屋でしたが,湯は出ませんでした。また長い間使われていなかったのでしょうか,水も最初は鉄さび色でした。

モロッコの通貨はディラハムDHですが,タンジェではユーロも受け取ってもらえます。銀行で両替するよりもかなり悪いレート(2割ぐらい損です)です。受け取りレートは€ 10 = 100DHです。買い物して大きいユーロ紙幣を出したおつりはディラハムになって戻ってきます。コインは戻ってきます。

さて荷物をホテルに置いてから,「自称ガイド」に付いてメディナを散策しました。最初はモスクやモニュメントのある場所,タンジェの市場などです。道路にはゴミがたくさん落ちており,日本よりも汚いです。この後はお約束の外国人観光客向けの店に連れて行かれました。まず1件目は絨毯の販売店。店には多数の絨毯があり,ミント茶でもてなしてくれました。店の床に売りたい絨毯をたくさん広げて,私たちに見せてくれます。3m x 4mくらいの絨毯を1枚€ 80,50cm x 80cmくらいの小さな絨毯を1枚€ 50と言ってました。高いし,持って帰れないので誰も買わないで,店を出ることができました。

絨毯の販売店の屋上。遠くに港が見える。 グラン・モスク。「自称ガイド」が撮影を許可した。 アラビア語で書かれたモニュメント。何のモニュメントか不明。

2件目は香辛料の店です。香辛料の他,香料,ミント茶もありました。店員は白衣を着て説明していました。香辛料は2cm x 8cmくらいの袋に包んでいるものが1つ€ 2で2つ買うと1つサービスする(3つで€ 4)ということ,ミント茶は4cm x 8cmくらいの袋1つが€ 4,2つ買うと1つサービスする(3つで€ 8)ということでした。後で考えると近くの露店で買うときの10倍以上の値段と思われますが,各人少しずつ買いました。

最後3件目で夕食を食べました。テーブルはきれいにしていますが,はえが飛んでいます。私たちの他にお客さんはいません。となりのテーブルでは賭け事をして遊んでいる人が3人いました。さて料理はというと,香辛料の入ったスープ,小麦の花を使った料理(名前が分かりません)と飲み物(アルコール飲料はないとのこと)でした。料金は一人€ 14で,チップ€ 1を要求され払いました。私は次の朝食を食べなかったのですが,同じものが3ディラハム(約30円)で食べられたそうです。思いっきりぼられて約50倍の値段です。

夕食を食べホテルに戻ると,「自称ガイド」のガイド料の請求です。「私の国は貧しい」,「私には家族がいる」,「1日中あなた達のガイドをした」などいい,一人€ 5要求しましたが,私たちは一人平均€ 1〜2のコインを渡してその場を後にしました。


4月2日(水)

フェリーの後方を撮影。左がアフリカ側。直前に鯨が見えていたがすでにいなかった。

ホテルを出て,フェリー乗り場へ行きました。そこにはやはり「自称ガイド」がたくさんおり,何かにつけてチップを要求するつもりのようです。乗船券は前日「自称ガイド」から言われたとおり,ディラハムでないと買えないようでしたが,ユーロでも買うことができました。料金は一人223 DHで,出国税が10 DHで合計233 DHです。帰りは別の会社のフェリーでしたが,中はよく似ています。

アルヘシラスに到着後,今度はPortillo社のバスでマラガに向かいました。料金は一人€ 9.33です。

マラガ(第7泊目)

マラガのバスターミナルに着いてから,まずは宿泊先を探しました。バスターミナルと国鉄駅に近いところのPensión Acapulcoで泊まりました。料金は5人で€ 75でした。私の泊まった部屋にはベランダが付いていて,洗濯物を干すには都合がよかったです。部屋の外に干したら,1日でもかなり乾くことがこのとき分かりました。バス・トイレは共同ですが,シャワーが2つのためお湯は十分には出ませんでした。

到着が午後5〜6時ぐらいだったため,あまり散策する時間もありませんでしたが,闘牛場に行きました。ペンションからかなり遠く30分近く歩いたと思います。着いたのは閉館20分前ぐらいで,最初入場を断られましたが閉館5分前までに出ることを条件に入れてもらえました。料金は€ 1.80です。

闘牛は行われていなかった。一週間後なら闘牛が始まっていたのに残念。 闘牛場の座席。番号の書いた石が座席。

帰りはアルカサバやマラガ美術館を横に見ながらペンションに戻りました。

後方にはアルカサバ,左に少しだけマラガ美術館が見える。

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