2006年10月 アーカイブ

北海道(札幌〜富良野〜美瑛)旅行記(2004年夏)

この文章は,2004年9月5〜7日にかけて北海道を一人で旅行に行ったときの記録です。文中の値段などはそのときのものです。

旅行中は通常のBlogが更新できませんでしたが,旅行中にノートパソコンを持参していたので,旅行中につけた旅行の記録を公開しておきます。

1日目

前日は別の病院で当直していたため,準備がまだできておらず急いで寮に帰りました。9:30頃寮に着き,すぐにシャワーを浴びてから準備を開始しました。最後まで持って行くかどうか迷ったのがこのノートパソコンでしたが,荷物も軽そうだったため,そのまま持って行くことにしました。

寮からは大阪環状線で大阪駅まで行き,その後12:05発(新阪急ホテル前)の空港バスに乗って,大阪(伊丹)空港へ向かいました。運賃は620円でした。阪神高速を走っていくので30分程度で空港に着きました。

着いたのは12:40過ぎでした。今回は航空券を旅行会社で申し込むことができなかったので,直接JALのWebサイトから申し込んでいました。チケットレスという形なので少し不安でしたが,空港にはいるとすぐに発券機,チェックイン機がたくさんおいてあり,代金支払いの際に使用したクレジットカードを機械に通すだけで往復のチケットが発行されました。すでに行きのチケットについてはチェックインとマイル加算がすんでいることに気がつかなかったため,何度も機械にチケットとカードを通すことになりました。

すぐ横に手荷物カウンターがありましたが,旅行カバン1つとリュック1つだったためそのまま機内持ち込みにすることとして通り過ぎました。しかしこれが後で面倒なことになりました。カバンの中にノートパソコン,カメラの三脚,カッターナイフが入っていましたが,そのまま搭乗口にいたためこれらが引っかかってしまいました。ノートパソコン,カメラの三脚はカバンから出して再チェックで通りましたが,カッターナイフについては空港預かりということになってしまいました。あわてて準備したこともあり,カッターナイフについてはすっかり忘れていました。また帰りに返却されるとのことなのですが,面倒です。

搭乗ゲート14に向かってみたところ,待合いには非常にたくさんの人で埋まっており,今まで乗った関空からの国際線とは航空機の混み具合がかなり違うという印象を受けました。実際機内に入っても座席はほぼ満席状態でした。座席はJALで予約したとおり,進行方向左側の窓側の席に座りましたが,3列シートの一番左なので,入るときに先に座っていたカップルに気を遣うことになりました。機内を見回してみると私のように一人で乗っているというのはあまり多くなく,やはりカップル,友達連れ,家族などが多いようです。時期的にはすでに学校も始まっている頃ですが,観光客はまだまだ多いようです。

私は昼食をとらずに飛行機に乗っており,2時間ほども乗るのだから何か食事が出るのだろうと思っていましたが,結局ジュース1杯のみであり,かなり残念でした。食事は結局早めに札幌でとりました。

新千歳空港に着いたのは15:30分頃です。食事もとれず,荷物も重いので急いで札幌のホテルに向かい,荷物を置いてから食事をとることにしました。空港から札幌までは千歳・函館本線で快速エアポート157号(だったと思う)に乗りました。運賃は1040円で,乗車時間は36分ぐらいでした。乗った車両は721系の電車で,ステンレス製で緑のラインが入っています。内装はJR西日本の223系2000番台,阪和線113系の改造車両と似ていました(出入り口上部の片側に電光掲示板,扉開閉時のチャイム,座席の形状など)。

札幌駅に着き,電車を降りてから改札口に向かうまでの間,北海道内各地への電車の電光掲示板がありましたが,やはり北海道では大阪でみるほどの頻度では電車は走っていないという印象を受けました。ホテルの位置もあやふやでしたが,駅の南口から西へ行ったところにあるのはわかっていたのでゆっくり歩いていきました。改札口の内側にも国内線のチェックイン機がおいてあるのには少し驚きました。荷物が重いのでさっさとホテルの方へ向かいました。途中で札幌観光案内所がありましたが,通りすぎでしまい,後でくることになりました。

旧北海道庁

ホテルは駅から徒歩5分ぐらいのところにある第2ワシントンホテルというところです。部屋は5階のシングルでした。部屋に着たときはすでに16:30頃で出発準備ができたのは16:50分頃になっていました。そのため,当初予定していた時計台の見学は中止して,旧北海道庁の建物と時計台の建物を外から見学・記念撮影するだけとしました。この2つは17時まででした。

時計台

その後大通り公園まで歩いていき,近くに「味の三平」という元祖みそラーメンの店があったため,そこで夕食をとりました。残念ながら塩ラーメンでしたが,あじが濃くておいしかったです。

食事をした後,初日の最後の予定地,藻岩山へ向かいました。近くに市電の4丁目駅(始発)があったので,座っていくことができました。運賃は全区間 170ですが,毎回払うのは面倒なので地下鉄駅で共通ウィズユーカード1100円分を購入して乗りました。最寄りのロープウェイ入り口まではおよそ25分 ぐらいでしょうか,かなり時間がかかりました。降りてからも約7〜8分ぐらいロープウェイ乗り場まであります。ロープウェイは往復で割引を入れて1100円でした。ゴンドラは約60人乗りでかなり大きなものです。元々スキー用のゴンドラなのでしょう。

藻岩山よりの札幌夜景

ロープウェイでいけるのは途中までで後はスキー用のリフトです。山頂の展望台に上ると札幌市内がよく見渡せ,きれいな夜景でした。山頂ということもあり,少し肌寒く長袖を着ていってよかったと感じました。ここから帰るのにもまたかなり時間がかかりました。リフトとロープウェイで下に降りてから,市電で時間をかけてすすきのまで戻り,そこから地下鉄で札幌駅へ行き,ホテルに戻りました。

ホテルではシャワーを浴び,その日の出来事をノートパソコンで記録してから,明日の予定を考えました。

2日目

拾ってきた家

2日目はレンタカーに乗って富良野・美瑛巡りをすることにしました。どちらも札幌からは高速道路を走って片道2時間半程度はかかるものとして予定を立てると,朝8時過ぎにレンタカーを借りて出発して富良野に着くのは11時前頃,レンタカーを午後8時までに返すには美瑛を4時半頃には出発する予定としました。

ホテルのレストランでバイキング形式の朝食を十分なくらい食べた後,荷物を持って札幌駅北側のレンタカー営業所(マツダレンタカー)に行きました。免許,車体の状況を確認した後,出発しました。札幌ICまでは国道5号線,環状道路などを経由していきました。高速道路にはいると特に渋滞もなく,ほぼ一直線の道を滝川IC(約80Km)まで途中何回か休憩しながら走っていきました。

麓郷の森

滝川ICからは国道38号線をひたすら富良野に向けて(約40km)走りました。交通量は少なく,一般道路ながらも高速道路並みの速さで走行でき,富良野の手前の滝里湖あたりではまるで片側2車線のみの高速道路状態でした。

五郎の石の家

富良野でまず立ち寄ったのはハイランドふらのというところで,11時頃につきました。ラベンダーが見られると思っていましたが,すでに時期が終わっていて花のないラベンダーしかなく,すぐに出発しました。

麓郷展望台

次はドラマ「北の国から」のロケ地である麓郷に向かいました。富良野市内を抜け,麓郷までは約30分ぐらいかかりました。ラベンダーと違い,こちらは時季はずれということもなかったです。「拾ってきた家」,「麓郷の森」,「五郎の石の家」,「ふらのジャム園」,「麓郷展望台」を順番に訪れました。

麓郷を見終えた後は富良野線沿線のラベンダー畑を見に行こうと思いましたが,午後2時を過ぎていたこととラベンダーが時季はずれのため,「ファーム富田」だけとりあえず見に行くことにしました。ラベンダーについてはやはりすでに草の状態でしたが,他にコスモス,マリーゴールドなどがあり,まだ少し楽しめる状態で,ハウスの中でラベンダーをみることができたのでよかったです。

畑のラベンダー(開花後) ハウス内のラベンダー マリーゴールドなど
千代田の丘展望台

次は美瑛に行って丘の風景を楽しもうと思いましたが,あまり時間に余裕がありませんでした。富良野から美瑛には国道237号線しかなく,交通量は多めでした。少し休憩という状態ではなく,深山峠を通り過ぎました。

まずは「パノラマロード」を目指しましたが,いったん美瑛駅周辺まで国道を走ってから拓真館を目指す道に入ったため,かなり遠回りになってしまいました。最初に立ち寄ったのは「千代田の丘展望台」で,次に立ち寄ったのは「三愛の丘展望台」です。ときおり自転車で散策している人も見られましたが,私は時間がなかったのでかなり速い速度でパノラマロードは走って,次の「パッチワークの路」に向かいました。

北西の丘展望台

「パッチワークの路」でまず立ち寄ったのは,「北西の丘展望台」でした。次に向かったのは「親子の木」,「セブンスターの木」というCM撮影地です。残念ながら「親子の木」の方は見たのかどうかわかりません。「セブンスターの木」の手前には「マイルドセブンの丘」とよく似た風景が見えましたが,写真を取り損ねました。「セブンスターの木」では他にも観光客がいて,写真を撮っていました。

セブンスターの木

「パッチワークの路」のいくつかを訪れた時点で午後4時半を過ぎていたので,国道452号線を経由して237号線まで戻りました。旭川まではひたすら進み続けるのみで,旭川市内は信号も多く,時間がかかりましたが,旭川鷹栖ICより高速道路に入り,札幌まで約120kmをガソリンの量を気にしながら走りました。ガソリンを給油したのは札幌ICをでてすぐのところでしたが,そのままレンタカー営業所へ行き,午後7時半頃に返却しました。

マイルドセブンの丘

荷物が重かったため,まずホテルに荷物を置きに行きました。新札幌駅前のシェラトンホテル札幌で,部屋はたぶん30階ぐらいの非喫煙の方でした。部屋からの眺めはよかったのですが,夕食を食べようと思っても近くには適当な飲食店が見つからなかったため,もう一度札幌のすすきのまで地下鉄を使っていきました。2日目の夕食はラーメン横町でみそラーメンを食べました。新札幌は札幌市内とはいえ,かなり郊外にあることを感じました。

ホテルに帰った後,500円でホテルのスパ(大浴場)に入りました。時間が午後11時ぐらいで終了ということでかなり焦りました。広々として部屋についているバスよりは絶対いいと思います。この日は丸一日車を運転して疲れていると考え,持ってきたノートパソコンにその日の記録を入力することはあきらめました。台風18号が近づいていると家族からの連絡もあり,帰りの航空機を気にしながら寝ました。

3日目

クラーク像
倒れる前のポプラ並木

3日目もホテルの朝食をとってから,荷物を持って札幌駅に向かいました。荷物の大半をコインロッカーに預け,北大キャンパスに行きました。正門から入り,クラーク像を見てからメインストリートを北へ歩き,総合博物館前を左へ曲がり,ポプラ並木を見に行きました。

北大総合博物館
北大医学部付属病院
(手前の建物は歯学部付属病院)

このポプラ並木ですが,残念なことにこの後間もなく来た台風18号によってたくさんの木が倒れてしまいました。時間があれば「札幌農学校第2農場」も行こうと思っていましたが,飛行機の時間が近くなっていたのでそのままイチョウ並木の中を通り抜けて,地下鉄南北線北12条駅から札幌駅まで戻りました。

荷物を持って快速エアポートに乗って新千歳空港に向かいました。チェックインした後に搭乗までかなり時間があったので,おみやげを買いました。観光地でしか買えないものもありますが,札幌で買えるものは割と多く買えそうです。

重たくなった荷物を預けようとしましたが,やはりノートパソコンは機内持ち込みでないと故障する可能性が高いということで持ち込むことにしました。結局一日使っただけであまり役立たなかった気がしますが,最初の日の記録ができた分は大きかったという印象です。

台風18号が近づいていたため,すでに札幌発関西空港行きの便は欠航となっていました。私が搭乗予定の便も機体のトラブルが発見されたため,別の機体を使って運行されることとなり,約30分程度遅れての出発となりました。大阪空港までは特に台風による影響もなく,着陸しました。

荷物が重たいことが一番大変で,いったん都島の寮に荷物を置いてから実家に帰ろうと思いました。空港バスに乗って梅田のマルビルでおり,JR環状線で寮に戻りました。あまり風が強い実感はなかったのですが,台風18号による風が岸和田付近は強いらしいとのことでそのまま寮に残ることになりました。旅行荷物は結局次の週末に運びましたが,かなりたくさんおみやげを買ってしまったという印象がしました。