2005年10月 アーカイブ

スペイン旅行4(マドリッド)

この文章は,2003年3月から4月にかけてスペインを旅行したときの記録です。もし料金の数字の前に空白などがある場合は,ユーロの記号が表示されていません。


4月3日(木)

ここで今まで旅行してきたメンバの一人は,ポルトガルに向かうということで私たちより少し早くバスに乗って出て行きました。残りの4人はバスターミナルへ行き,マドリッド行きのバスに乗りました。会社はDAIBUS社で料金は一人€ 17.94です。

マドリッド(第8,9泊目)

スペインの中で日本人としては一番危険な都市であるマドリッドの南バスターミナルに着きました。バスターミナルでまず泊まる予定のオスタルArbor del Japónに電話で予約して,比較的安全な経路として地下鉄でTirso de Molina駅まで行くことにしました。料金はMetroBusという10回の回数券で€ 5.20です。4人それぞれ買ってしまったので,マドリッドを出るときにもかなり余ってしまいました。

南バスターミナルの最寄り駅は地下鉄6号線Méndez Alvaro駅で,となりのPacífoco駅で1号線に乗り換え,Tirso de Molina駅でおりました。場所はプエルタ・デル・ソルより少し南にあり,Tirso de Molina駅から最短で50mくらいとオスタルの人は言っていました。

このオスタルは地球の歩き方に書いてあるとおり,日本人が経営しており,料金は一人1日€ 18です(ここのみ2泊しました)。バス・トイレは共同ですが,2つあり片方をバス専用,もう一方をトイレ専用として使っています。そのためお湯は十分出ました。洗濯機などがあり,料金を払うと利用できます。扉を入ったところでオーナーにマドリッドの歩き方について注意を受けました。地球の歩き方にも記載されていますが,いくつかを書いておきます。

原則は手ぶら(パスポートはコピーを携帯)で,もし持ち物があればスーパーの袋に入れて歩きなさいというものです。また歩いてよい範囲は北がグラン・ビア通りまで,南が地下鉄La Latina駅,Tirso de Molina駅,Antón Martín駅を結んだ通りまで,東西はレティーロ公園,王宮付近までで,広場にある地下道は歩かないようにいわれました。あとブランド品を買ったあとはすぐに歩いてではなく,タクシーに乗ってここに帰るよう言われました(歩いて帰るのは日本人位だと)。バスターミナルからの移動に地下鉄を勧めたのは,地下鉄にもスリ・ひったくりはいるが,人が多いので強盗には出会いにくいということでした。反対に路上では強盗に出会う可能性が高いということです(特に人気のないところ)。

オスタルに着いたのはシエスタの終わり近くの午後5時ぐらいで,オーナーの人から歩き方の説明を受けていたので,時間はすでに夕方です。ただしサマータイムのため,外はまだまだ昼間です。この日は名所を回る予定がなかったので,カメラは持ち歩きませんでした。

4人の中にAMEXで両替をしたい人がいましたので,まず国会議事堂となりの営業所へ行きました。マヨール広場に寄ってからソルへ向かい,そこからサン・ヘロニモ通りを歩いて行きました。AMEXでのレートはセビーリャの営業所とあまり変わりませんでした。

このあとグラン・ビアで買い物をしたい人がいたので,そこに向かいました。私を含めた二人は,買い物をする気はなかったので近くのマクドナルドでセットを食べて,すぐにオスタルに戻りました。セットの値段はおよそ€ 5で,日本よりも高いです。味の差はあまりないです。


4月4日(金)

プラド美術館のムリーリョ門側にて撮影。

まずはプラド美術館へ行きました。あまり地図を見ないで歩いていたので,かなり大回りをしました。まずソルへ向かい,アルカラ通りを通り,シベーレス広場を経て,ようやく美術館に着きました。料金は一人€ 3です。世界一の絵画館であり,全部一通り見るだけでもかなり時間がかかります。

昼食をソルのPANS&CAMPANYで取り,次はソフィア王妃芸術センターへ行きました。料金は€ 3.01です。ここは20世紀の現代美術を集めています。地球の歩き方には記載されていませんが,1階にも展示されているものがあります。メインは2階と,4階にあります。2階にはピカソのゲルニカ(縦4m x 横10mくらい)と,制作過程のものが展示されています。特にゲルニカには人がたくさん集まっていました。

ソフィア王妃芸術センターを出て,近くにあるレティーロ公園に行きました。最近は強盗に襲われたという報告が多いので,脇道には入らずに大きいとおりの身を注意しながら歩きました。強盗に気をつければ非常にいい場所だと思います。アルフォンソ12世の銅像のある池の前を通り,アルカラ門側(独立広場)に抜けました。セラーノ通りへの横断歩道がないので,やむなく地下道を通りました。

レティーロ公園の南の広場。警官によるパトロールが行われていた。 アルフォンソ12世像と池。ここでもパトロール中の警官を見かけた。

セラーノ通りを北に歩き,考古学博物館,El Corte Ingrésの前を通り,Centro Comercial ABCというショッピングセンターに行きました。ハーゲンダッツでアイスを食べて休憩して,地下鉄5号線Rubén Darío駅からGran Vía駅まで乗り,そこからオスタルまで歩いて戻りました。地下鉄5号線Rubén Darío駅は人気は少なかったですが,蛍光灯の数も多くて明るくきれいな駅でした。

地図を持たないでオスタルを出て地球の歩き方に載っているHyloguiという店を探しましたが,不確かな記憶しかないためSevilla駅の付近を歩き回って結局その近くのバルで飲んで,またオスタルに戻りました。


4月5日(土)

マドリッドでの最終日は各人別々に行動しようということになりました。オスタルのオーナーから午後1時半までは荷物を置いてもよいといわれたので,そのころにオスタルに戻ってくることにしました。プラド美術館,Centro Comercial ABCショッピングセンターに一人ずつ行き,残った私たち2人は王宮へ向かいました。

ソルまで行き,そこからマヨール通りを西に歩きました。王宮の南側にあるアルムデーナ大聖堂を見学し,王宮に入りました。料金は€ 6だったと思います。とにかく内部は豪華です。見学者の通路には本来の絨毯が汚れないように別の絨毯が敷いてあります。王宮の一部では臨時展覧会も開かれていて,テーマはスペインと東アジアの貿易,交流でした。もちろん日本のものも展示されていました。

王宮側から見たアルムデーナ大聖堂。工事中の様子。 後方に見えるのが王宮。

王宮を出て,バイレン通りを北へ歩き,スペイン広場に行きました。銅像の建っている普通の公園ですが,スリ・ひったくり・強盗がいることを注意していました。帰りは地下鉄3号線Plaza de España駅からSol駅まで乗りました。地下鉄3号線Plaza de España駅は薄暗くて少し怖かったです。ソルで昼食を食べてオスタルに戻ると約束の午後1時半を少し過ぎていました。

スペイン広場。左の銅像がドン・キホーテ像。

オーナーからシエスタの前に空港に着くようにいわれていましたが,少し遅れて出発しました。移動はもちろん地下鉄です。地下鉄1号線Tirso de Molina駅で乗り,Cuatro Caminos駅で6号線に乗り換え,次のNuevos Ministerios駅で8号線に乗り換え,Aeropuerto駅で降りました。Nuevos Ministerios駅の乗り換えはかなり距離があり,時間がかかりました。地下鉄8号線はマドリッドに地下鉄の中でかなり新しいようで,駅もまだきれいです。8号線の車両は空港利用者のために荷物置き場があり,車両連結部もかなり広いです。関空にあるシャトルに近い構造です。また8号線は警備が厳しく,途中の駅で警官らしい人が乗ってきて,Aeropuerto駅の手前で降りていきました。

バラハス空港はとにかく広いですが,基本的には歩いて移動です。国際線の発着するターミナル1は地下鉄の駅から最も遠いところにあります。搭乗券の発券手続きの際に,私たちが当初乗る便が遅れているので,約2時間ほど早い別の便に乗ることになりました。このため急いで空港内の免税店で買い物をしました。このため経由地のロンドンで余分に2時間待つことになりました(合計3時間待った)。

スリ・ひったくり・強盗に遭うことを覚悟して入ったマドリッドでしたが,怪しげな雰囲気の人は多数見かけましたが,結局全く遭わないでスペインを出ることができました。オスタルのオーナーによると,3人の旅行者では被害にあったこともあるそうですが,4人以上で被害にあったことは聞いたことがないというようなことをいっておりました。

スペイン旅行3][スペイン旅行4

スペイン旅行3(タンジェ,マラガ)

この文章は,2003年3月から4月にかけてスペインを旅行したときの記録です。もし料金の数字の前に空白などがある場合は,ユーロの記号が表示されていません。


4月1日(火)

セビーリャのペンションを出て,最初に来たバスターミナルからアルヘシラス行きのバスに乗って行きました。Comes社のバスで料金は一人€ 13.75です。アルヘシラスのバスターミナルは会社ごとに別の場所にあるので,少し面倒です。

フェリー乗り場で乗船チケット(一人€ 23.30)を買いましたが,乗り場はタンジェ行きとセウタ行きで分かれています。少しの差で出発時刻に間に合わなかったので,約2時間後の同じ会社のフェリーを待ちました。フェリー内は多少揺れますが,飛行機に比べると広くて快適でした。

タンジェ〔モロッコ〕(第6泊目)

タンジェに着き,船を下りると早速「自称ガイド」と呼ばれる人が多数私たちに近寄ってきました。結局このときはその中の一人に付いていきました。後から聞くとこの人は英語,フランス語,スペイン語,ポルトガル語が話せるとのこと。フェリー乗り場からホテルまで行くまでもタクシーに乗らないかという人も多数近づいてきましたが,歩いていきました。私たちは安いホテルを「自称ガイド」に言ったのですが,結局5人で€ 50のホテルになりました。久しぶりにバス・トイレ付きの部屋でしたが,湯は出ませんでした。また長い間使われていなかったのでしょうか,水も最初は鉄さび色でした。

モロッコの通貨はディラハムDHですが,タンジェではユーロも受け取ってもらえます。銀行で両替するよりもかなり悪いレート(2割ぐらい損です)です。受け取りレートは€ 10 = 100DHです。買い物して大きいユーロ紙幣を出したおつりはディラハムになって戻ってきます。コインは戻ってきます。

さて荷物をホテルに置いてから,「自称ガイド」に付いてメディナを散策しました。最初はモスクやモニュメントのある場所,タンジェの市場などです。道路にはゴミがたくさん落ちており,日本よりも汚いです。この後はお約束の外国人観光客向けの店に連れて行かれました。まず1件目は絨毯の販売店。店には多数の絨毯があり,ミント茶でもてなしてくれました。店の床に売りたい絨毯をたくさん広げて,私たちに見せてくれます。3m x 4mくらいの絨毯を1枚€ 80,50cm x 80cmくらいの小さな絨毯を1枚€ 50と言ってました。高いし,持って帰れないので誰も買わないで,店を出ることができました。

絨毯の販売店の屋上。遠くに港が見える。 グラン・モスク。「自称ガイド」が撮影を許可した。 アラビア語で書かれたモニュメント。何のモニュメントか不明。

2件目は香辛料の店です。香辛料の他,香料,ミント茶もありました。店員は白衣を着て説明していました。香辛料は2cm x 8cmくらいの袋に包んでいるものが1つ€ 2で2つ買うと1つサービスする(3つで€ 4)ということ,ミント茶は4cm x 8cmくらいの袋1つが€ 4,2つ買うと1つサービスする(3つで€ 8)ということでした。後で考えると近くの露店で買うときの10倍以上の値段と思われますが,各人少しずつ買いました。

最後3件目で夕食を食べました。テーブルはきれいにしていますが,はえが飛んでいます。私たちの他にお客さんはいません。となりのテーブルでは賭け事をして遊んでいる人が3人いました。さて料理はというと,香辛料の入ったスープ,小麦の花を使った料理(名前が分かりません)と飲み物(アルコール飲料はないとのこと)でした。料金は一人€ 14で,チップ€ 1を要求され払いました。私は次の朝食を食べなかったのですが,同じものが3ディラハム(約30円)で食べられたそうです。思いっきりぼられて約50倍の値段です。

夕食を食べホテルに戻ると,「自称ガイド」のガイド料の請求です。「私の国は貧しい」,「私には家族がいる」,「1日中あなた達のガイドをした」などいい,一人€ 5要求しましたが,私たちは一人平均€ 1〜2のコインを渡してその場を後にしました。


4月2日(水)

フェリーの後方を撮影。左がアフリカ側。直前に鯨が見えていたがすでにいなかった。

ホテルを出て,フェリー乗り場へ行きました。そこにはやはり「自称ガイド」がたくさんおり,何かにつけてチップを要求するつもりのようです。乗船券は前日「自称ガイド」から言われたとおり,ディラハムでないと買えないようでしたが,ユーロでも買うことができました。料金は一人223 DHで,出国税が10 DHで合計233 DHです。帰りは別の会社のフェリーでしたが,中はよく似ています。

アルヘシラスに到着後,今度はPortillo社のバスでマラガに向かいました。料金は一人€ 9.33です。

マラガ(第7泊目)

マラガのバスターミナルに着いてから,まずは宿泊先を探しました。バスターミナルと国鉄駅に近いところのPensión Acapulcoで泊まりました。料金は5人で€ 75でした。私の泊まった部屋にはベランダが付いていて,洗濯物を干すには都合がよかったです。部屋の外に干したら,1日でもかなり乾くことがこのとき分かりました。バス・トイレは共同ですが,シャワーが2つのためお湯は十分には出ませんでした。

到着が午後5〜6時ぐらいだったため,あまり散策する時間もありませんでしたが,闘牛場に行きました。ペンションからかなり遠く30分近く歩いたと思います。着いたのは閉館20分前ぐらいで,最初入場を断られましたが閉館5分前までに出ることを条件に入れてもらえました。料金は€ 1.80です。

闘牛は行われていなかった。一週間後なら闘牛が始まっていたのに残念。 闘牛場の座席。番号の書いた石が座席。

帰りはアルカサバやマラガ美術館を横に見ながらペンションに戻りました。

後方にはアルカサバ,左に少しだけマラガ美術館が見える。

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スペイン旅行2(グラナダ〜セビーリャ)

この文章は,2003年3月から4月にかけてスペインを旅行したときの記録です。もし料金の数字の前に空白などがある場合は,ユーロの記号が表示されていません。

グラナダ(第4泊目)

3月30日(日)

グラナダに着いたのは,30日の午前8〜9時頃だったと思います。当初は早朝なので肌寒いと思っていましたが,ここは標高が約700mもあるので寒かったのでした。バスターミナルから中心部のPuerta Real付近まで乗り,マリアナ・ピネダ広場の観光案内所に行こうとしましたが,少し早かったので近くのバルで朝食Desayunoを取ってから行きました。この日からサマータイムが実施されたので,待ち時間が少なくてちょうどよかったです。

観光案内所では地図とホテルのリストをもらいました。その中にあった一人€ 9のPensión CastilPuerta Real近く)にしました。バス・トイレは共同ですが,お湯は十分に出ました。ここでも一人旅の日本人観光客に出会いました。

荷物を置いた後,まずはアルハンブラ宮殿に行きました。そのときはカメラも置いてきてしまったので,アルハンブラ宮殿の写真はありません(何枚かもらったのはあります)。ゴメレス坂を上ってグラナダスの門を超えると,そこは敷地内で森が続きます。チケット売り場は一番奥にあり,料金は一人€ 8でした。

グラナダスの門。チケット売り場まで長い森林が続く。 後方に見えるのはアルカサバ。 王宮内のライオンの中庭。

チケットを見せて中に入り,まずは王宮のあるところを目指しましたが,そこへ行く橋を見落としたのでヘネラリフェの方へ行ってしまいました。途中で引き返して,カルロス5世宮殿の横まで来ましたが,私たちの王宮の入場時間は12:30〜13:00だったので,アルカサバを先に見学しました。軍事要塞なのでそれらしい雰囲気であり,ベラの塔から市内が見渡せます。時間が来たので次に王宮に行きました。内部はかなり広く,ガイドブックを片手にしながらの見学でした。カルロス5世宮殿は円形の中庭を見て,博物館が休館日のためそのまま出ました。最後に最初に入りかけたヘネラリフェに行きましたが,建物のあるところはなにやら工事中のため入れませんでした。

アルハンブラ宮殿を出てからは,昼食を食べて地球の歩き方に載っていた「日本語情報センター」に行きました。フラメンコのチケット予約とアラブ人街の紹介をしてもらいました。フラメンコは2つ行われており,1つは洞窟のもの,もう1つはレベルの高いものと言われ,レベルの高いものを見に行くことにしました。料金は一人€ 24でした。

その後カテドラルに行きました。料金は€ 2.50でした。入り口付近にはジプシーがいることが多いので注意が必要です。カテドラルを出てからは一旦ペンションに戻りました。戻ってからは今までためてきた分の洗濯をしました。室内で干すのでなかなか乾きませんでした。

夕食は日本語情報センターで紹介してもらったアラブ人街の中にあるお店です。店員は英語が話せるし,店の雰囲気もよかったです。英語の話せるスペイン人はあまりいないようで,話せるというのは貴重な存在でした。その後はフラメンコを見るためにカテドラル前のバス停に午後9時に集合です。日本語情報センターの人が待ってくれていました。マイクロバスに乗って,他の乗客をいくつかのホテルの前で乗せてアルバイシンのTablaoを見ました。その前にアルバイシンの見学ツアーが付いています。洞窟見学は多分なかったように思います。フラメンコが終わると,順番にバス,マイクロバスで送ってもらいます。私たちはペンションに最も近い,Puerta Realで降ろしてもらいました。帰りは早かったです。


3月31日(月)

ペンションを出て,Desayunoを取った後,バスターミナルへ戻る3番のバスをバス停で30分近く待ちました。グラナダからセビーリャ行きの10:00のバスにはちょうどいいぐらいに間に合いました。Alsina Graells社のバスで料金は一人€ 15.44でした。

セビーリャ(第5泊目)

バスはセビーリャのPrado de San Sebastianバスターミナルに着きました。まずは宿泊先をサンタ・クルス街で探しました。Santa María la Branca通りに面したオスタルに入り,泊まれるか聞いたところいっぱいでしたが,他のところを紹介してくれました。通りから少し奥に入ったところにあるPensión Cruces El Patio Pérez - Almeida(Address : Plaza de las Cruces, 10 Tel : 95 422 96 33)というところです。料金は5人で€ 70でした。バス・トイレは共同です。お湯は十分出ましたが,シャワーの周りにカーテンがないので,すぐにびしょびしょになります。紹介してくれた人にはチップを要求されました。荷物を置いてこのペンションの近くを歩いていると,この人は他の人とおしゃべりをしており,暇そうでもありました。

とにかくAv. Constituciónにある観光案内所へ行き,地図をもらい,あとトラベラーズチェックの交換をするためにAmerican Expressの営業所も教えてもらいました。ヌエバ広場の市役所と反対側にあります(ホテル イングラテーラのあたり)。

まずは観光名所のカテドラルとヒラルダの塔を見学しました。カテドラルの前には馬車が止まっており,たくさん馬の糞も落ちていました。かなりにおいます。料金は一人€ 6です。カテドラルはスペインで最大というだけあって本当に大きいです。ヒラルダの塔の内部は階段ではなく,30あまりのスロープになっていて,一番上には鐘がたくさん吊ってあります。上ったときにちょうど鐘が鳴る時刻だったのですが,とても大きな音です(機械的に鳴ります)。そこからは市内を見渡すことができます。

ヒラルダの塔。元はモスクの尖塔として建築された。 展望台内には鐘楼がたくさん吊っている。 展望台から見たセビーリャの風景。

カテドラルを出てからはAMEXの営業所に行きました。営業所にはいるときに警備員に荷物のチェックをされました。かなり厳重です。このときは両替のレートが悪いことはあまり気になりませんでした。しかしバルセロナの空港で両替したときはT/C 129円(la Caixa:手数料€ 6.01)でしたが,ここではT/C 135.6円,Cash 138円(AMEX:手数料€ 2.75)でした。

このあとCalle Zaragoza通り,Reyes Católicos通りを経てイサベル2世橋まで歩きました。建物の影は涼しいのですが,日差しが強いので上着をこのあたりで脱いで手に持っていきました。いかにもスペインらしいという印象でした。グアダルキビル川の河原を南に歩いていくと,黄金の塔があります。サン・テルモ橋からは川沿いの道路の歩道を歩きました。途中に大学があり,その構内を通り抜け,スペイン広場に向かいました。

後ろに見えるのがイサベル2世橋。 イサベル2世橋付近。後ろはグアダルキビル川。 黄金の塔。日差しが強く,暑かった。

スペイン広場はマリア・ルイサ公園内にあります。アーチの建物は階段を上ってみましたが,ここは鳩の住みかになっているようです。

スペイン広場と建物。建物の中は鳩の住みか。

ここで一旦ペンションに戻りました。また洗濯をしましたが,前日のもまだ十分に乾いていないのでとりあえず上着として着ているのを一つだけ洗いました。これは結局マラガに着くまでは乾きませんでした。

さて夕食ですが,誰も地図を持たずに出かけました。サンタ・クルス街を通ったのはいいのですが,どこにいるか分からないまま高級ブランド街のシエルペス通りに出ていました。その後El Corte Ingrésの前を通り過ぎ,方向の分からないところまで来てしまいました。結局Calle de la Cuna通り,Calle Álvarez通りを通ってカテドラルの近くで食べました。もともとは別の店に行く予定でしたが,地図がないとどこかわからなくなりますねえ。帰りはヒラルダの塔を横に見ながら,サンタ・クルス街に向けて進むとすんなりと見覚えのあるSanta María la Branca通りに出ることができました。

スペイン旅行1][スペイン旅行2][スペイン旅行3

スペイン旅行1(バルセロナ)

この文章は,2003年3月から4月にかけてスペインを旅行したときの記録です。もし料金の数字の前に空白などがある場合は,ユーロの記号が表示されていません。

3/27〜29 バルセロナ(第1,2泊目)

3月27日(木)

バルセロナ・プラット空港に降りた後,国鉄(RENFE)に乗り,インフォメーションのあるカタルーニャ駅(空港の駅から4駅目)に向かいました。料金は€ 2.2でした。

カタルーニャ広場の夜景
2泊目のオスタルから見た,カタルーニャ広場の夜景

カタルーニャ広場のインフォメーションで2泊できるオスタルを探していたのですが,さすがに5人が泊まれるところはなく,1泊目はフランサ駅近くにあるオスタルNuevo Colónに泊まりました。料金は5人で€ 120でした。そこは6人まで泊まれる部屋でトイレ,シャワー(石けん・タオル付き),キッチンがありました。このオスタルがこの旅行では一番設備が整っていました。

2泊目がまだ取れていないので,地球の歩き方を見てカタルーニャ広場に最も近くのオスタルまで歩いていき,予約しました。料金は5人で€ 45でした。部屋は翌日入って驚いたのですが,ダブルベッド2つとシングルベッド1つで5人で,かなり狭かったです。トイレ,シャワーは共同で,タオルはありましたが,石けんはなかったです。ここに比較的長く滞在している日本人がおり,この人はスペイン人にかなり批判的な意見を持っていました。

Casa Batlló:周囲と異なり,曲線を多用しているのが特徴 Casa MilàCasa Batllóと同じように曲線が多い

その後は徒歩で市内散策をしました。カタルーニャ広場からグラシア通りをCasa BatllóCasa Milàに向かって歩いていきました。いずれもガウディ建築で,Casa Batllóは外部を見たのみで,すぐにCasa Milàに向かいました。

Casa Milàで,ARTICKETという一人€ 15で7つの美術館,博物館(Centre de Cultura Contemporània de Barcelona[CCCB]Fundació Antoni TàpiesFundació Joan MiróMuseu d'Art Contemporani de Barcelona[MACBA]Museu Nacional d'Art de Catalunya[MNAC]MAMLa Pedreraなど)に入れるチケットを購入しました。チケットを見せるとチケットの各々の館の番号の部分にマークしたり,穴をあけてくれます。ミロ美術館では,さらにこの券を見せて入場券をもらう必要があります。

サグラダファミリア聖堂。この日は見学できなかった。

Casa Milàを時間をかけて見学した後に,サグラダ・ファミリア聖堂に歩いていきました。しかし残念なことに午後6時を過ぎていたので入れませんでした。ということでサグラダ・ファミリア聖堂は3日目に行くことになり,オスタルまでおよそ5kmの道を歩いて帰りました。途中でスーパーによって買い出しもしました。


3月28日(金)

2日目は昨日予約したオスタルへの移動です。大きな荷物を置いてから,地下鉄3号線のLiceu駅で2日券を購入しました。料金は€ 8です。さすがに地下鉄を使わず,1日中ひたすら歩くのはかなり疲れました。

スタジアムの風景。当日は雨が降っていたが,ランニングしている姿が見られる。

最初にバルサF. C. Barcelonaのホームスタジアムに行きました。地下鉄3号線のLes Corts駅で降りましたが,入り口まで2kmほどあり,雨の中かなり歩きました。試合はないので,博物館を見学しました。料金は€ 5です。

スタジアムを出てからは,大学地区を時計回りに回ってディアゴナル通りにでて,地下鉄3号線Maria Cristina駅まで行き,Poble Sec駅で降り,モンジュイックに向かいました。

駅からすばらくすると,道は坂になっていました。雨もやみ,カタルーニャ考古学博物館の横を通り,ミロ美術館Fundació Joan Miróに入りました。先に書いてある通り,ARTICKETで入場するには,入り口で入場券との交換が必要です。入場券のチェックは少し中に入ったところにありますので。

オリンピックスタジアムの入り口。中は閑散としていた。 後ろに見えている建物がMNAC(カタルーニャ美術館)。

ミロ美術館をでて,MNAC(カタルーニャ美術館)に向かう途中,バルセロナオリンピックの会場を見学しました。つぎにようやくMNACに着きました。ここの展示物は主に中世のキリスト教美術品で,宗教画が特に沢山あります。

MNACの正面からスペイン広場方向を写した写真。

帰りはスペイン広場の方へ向かって階段を下りていき,地下鉄1号線Espanya駅から4号線Jaume I駅まで乗りました。ピカソ美術館を目指して歩いていたのですが,最初は反対のサン・ジャウマ広場に行ってしまい,Jaume I駅まで引き返しましたが,今度はピカソ美術館から少しずつそれていく道に入ってしまい,人気の少ない路地を無事通り抜けてピカソ美術館につきました。料金は€ 5でした。ピカソの初期の作品が展示されており,有名なゲルニカはマドリッドにあるソフィア王妃美術館まで待たなくてはなりませんでした。

歩いて一旦オスタルまで戻り,夕食は地球の歩き方に載っているTapa Tapaというところで食べました。写真付きメニューだけでなく,日本語のメニューもあるので注文しやすいです。


3月29日(土)

大きな荷物はオスタルに置いたまま,3日目はまずグエル公園に行きました。地下鉄3号線Catalunya駅からLesseps駅まで乗り,そこから1kmほど歩きました。入り口付近にはガウディの住居跡が博物館になっていて,階段を上っていくと中央広場があり,よく晴れてきてスペインの強い日差しをここで実感しました。

グエル公園の入り口。後方にトカゲの噴水がある。 入り口の左側の建物。左右どちらかがガウディの住居だった。 中央広場をさらに上ったところ。

1日目に入場できなかったサグラダ・ファミリア聖堂に入るために,地下鉄3号線Lesseps駅まで戻り,ここから5号線Sagrada Familia駅まで乗りました。東西にそれぞれ4本ずつの鐘楼が建っていましたが,東側の鐘楼を階段で上りました。一部はエレベーターも途中まであります。地下には展示場があり,最終案の模型があります。100年以上前に建築が始まっていますが,完成にはそれ以上の時間がかかりそうでした。

鐘楼の入り口にある,レリーフ。 鐘楼間の渡り廊下にて撮影。 鐘楼下部の階段。
 
スデンドグラス。周りはまだ工事中。 鐘楼内の隙間より撮影。  
サン・パウ病院。病院として使用されている。

サグラダ・ファミリア聖堂を出てからは,すぐ近くにあるサン・パウ病院に行きました。病院とは思えないような立派な建物です。

荷物を置かせてもらっていたオスタルに帰る途中,PANS&CAMPANYというファーストフード店で夕食となるものを食べました。Bocadilloとジュース,ポテトのセットで€ 4.60です。Bocadilloはかなり大きく,一つだけでおなかいっぱいになりました。

バスは午後8時発なので,カタルーニャ広場にあるEl Corte Inglés(スペインの百貨店)でひたすら時間あわせをしてから,オスタルに戻り,地下鉄1号線Catalunya駅からArc de Triomf駅まで乗り,北バスターミナルに向かいました。荷物を持っているので,スリ・ひったくりにはかなり警戒しました。第3泊目は,バルセロナからグラナダ行きへの夜行バスで取りました。ALSA社のバスで料金は一人€ 54.51でした。

スペイン旅行1][スペイン旅行2

PPTPサーバの設定

実家内のLANに外部からアクセスできるようにPPTPによるVPN構築を行いました。

ppp,pptpdの設定,iptablesの設定などはおおむねできているようですが,ms-chap-v2対応すなわち,MPPE対応カーネルの作成に苦慮しているところです。

ベースのカーネルは2.6.12で,これにMPPE対応パッチを当ててコンパイルするのみでいいはずですが,lsmodでもモジュールが呼ばれている形跡もなく,syslogにこのカーネルはMPPE対応していないとのエラーメッセージがでています。

PPTPサーバの設定で最後まで完了していなかったのは、カーネルのPPTP対応化、すなわちMPPE 128bitへの対応でした。当初はモジュールとしてコンパイルしていましたが、PPTP接続ができないため、組み込み済みとすることでPPTP接続ができるようになりました。

Postfix設定(Outbound Port 25 Blocking)

ぷららのOutbound Port 25 Blocking用の記述の追加部分です。
まずmain.cfに以下を追加します。

transport_maps = hash:/etc/postfix/transport

/etc/postfix/transportには以下を追加します。 ドコモ,ボーダフォン,AU,TUKAのすべてに対応します。

docomo.ne.jp smtp:mmr.plala.or.jp
.docomo.ne.jp smtp:mmr.plala.or.jp
vodafone.ne.jp smtp:mmr.plala.or.jp
.vodafone.ne.jp smtp:mmr.plala.or.jp
jp-d.ne.jp smtp:mmr.plala.or.jp
jp-h.ne.jp smtp:mmr.plala.or.jp
jp-t.ne.jp smtp:mmr.plala.or.jp
jp-c.ne.jp smtp:mmr.plala.or.jp
jp-k.ne.jp smtp:mmr.plala.or.jp
jp-r.ne.jp smtp:mmr.plala.or.jp
jp-n.ne.jp smtp:mmr.plala.or.jp
jp-s.ne.jp smtp:mmr.plala.or.jp
jp-q.ne.jp smtp:mmr.plala.or.jp
ezweb.ne.jp smtp:mmr.plala.or.jp
.ezweb.ne.jp smtp:mmr.plala.or.jp
sky.tu-ka.ne.jp smtp:mmr.plala.or.jp
.sky.tu-ka.ne.jp smtp:mmr.plala.or.jp
sky.tkc.ne.jp smtp:mmr.plala.or.jp
.sky.tkc.ne.jp smtp:mmr.plala.or.jp
sky.tkk.ne.jp smtp:mmr.plala.or.jp
.sky.tkk.ne.jp smtp:mmr.plala.or.jp
care.tu-ka.ne.jp smtp:mmr.plala.or.jp

/etc/postfix/transport の記述をマッピングテーブルとして反映します。
Postfixの設定を有効にします。

# postmap /etc/postfix/transport
# postfix reload

実際の送信テストはしていませんが,おそらく使えると思います。