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更新日:2022/3/3

Pentium M 自作パソコン

古いほうのパソコンがそろそろ能力的にも厳しくなってきたことを考え,省電力でそこそこのパソコンをということでPentium Mへの改造を行うことにしました。その時の記録です。

作成日 2005年7月11日(月)


パーツの組立

以下のパーツを組立しました。

  • CPU : Pentium M 725 (1.60GHz)
  • Memory : 512 MB (既存のメモリを流用)
  • M/B : i855GMEm-LFS (AOpen) ver. 2 (FSB 533MHz対応)
  • HDD : Seagate ST8250823A (250GB, ATA100)を追加

組み立ては通常の自作の通りに進めました。 まずはCPU,メモリをマザーボードに取り付け,初期不良のないことを確認しました。 次にケーブルをDVDドライブ,HDD,FDDおよび電源周りを結線しました。

■IDEの結線

  • Primary IDE : (A) Seagate 80GB HDD (master), (B) Seagete 250GB (cable select)
  • Secondary IDE : (C) DVD drive (master)

この後再度起動しましたが,(B)のHDD がBIOSで認識されていません。そこで(B)のHDDをslaveに設定しようと考えましたが,HDDの本体の説明図にはslaveの説明図がありません。Seagateのホームページでよくよく調べるとジャンパーピンはすべて取り去った状態がslaveでした。しかしやはりBIOSで認識されません。

以下のIDE構成に対してBIOSで認識されないため,かなり悩みました。

  • Primary IDE : (A) Seagate 80GB HDD (master), (B) Seagete 250GB (slave)
  • Secondary IDE : (C) DVD drive (master)

(B)のHDDをSecondary IDE masterにしようとして,ジャンパーピンをmasterに変え,ケーブルをつなぎましたが,やはり認識されませんでした。このときは気づいていなかったのですが,(C) DVD driveはcable selectと思っていたのが実はmasterだったのです。これをcable selectに変え,ケーブルの位置でmaster,slaveを決めるようにするとようやく正しく認識されました。

最終的には,以下のようになりました。

  • Primary IDE : (A) Seagate 80GB HDD (cable select, master)
  • Secondary IDE : (B) Seagete 250GB (cable select, master), (C) DVD drive (cable select, slave)

いろいろmaster,slaveを変えて試した結論としては,「SeagateのHDDはslaveではつなげない」ということのようです。特に苦労せず,うまく認識できている方もいるとは思いますが私のパソコンではこのようになりました。

Windowsインストール

Windows側での設定でどうしても現時点で設定できていないのは,Daemon toolsのインストールです。仮想CDドライブ作成ソフトなので是非インストールしておきたかったのですが,インストール作業の最後のところで再起動に見舞われるというトラブルに遭遇しています。ネット上でも同様の報告があったようですが,同様には対処できないと考えられるため,インストールしないでそのまま放置しています。

Debian GNU/Linuxインストール

Windowsの設定が概ね終わったため,次は新しいハードディスクにDebian GNU/Linux Sargeをインストールしました。

インストールカーネルは最新版の2.6.8ですが,インストーラに附属のものは386対応のものでした。いずれはPentium M対応のものに変更しようと考えています。

ベースシステムのインストール後は,まずX Window Systemを導入しました。aptのみでインストールできるため,かなり簡単です。とりあえずはGnome, GDMも使用することにしました。フォントはnon-freeのKochi-naga10付きのフォントをインストールしました。Xウィンドウを起動後,日本語もアンチエイリアスで表示されており,Windowsよりも美しいかもしれません。

日本語入力システムは,次回以降ということにしました。


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